ネットショップって制約だらけだけど、その中でこそ良いモノは生まれるのではないかなぁ

Photo By: Raíssa Ruschel
今日もネットショップの運営でヒーヒー言っていますか。
ボクも昨日は商品撮影で全1,300カット程撮ってヒーヒー言っていました。
毎週60ページ分を新着商品として楽天市場に登録しているので、どうしてもこのような数になってしまいます。アシスタントにはまるで修行しているみたいと言われました。確かに毎週毎週、何千カットも撮影してレイアウトして登録している姿は端から見ると修行しているように見えるかもしれませんね。(髪型も坊主だし・・・)
ボクが携わっているお店の商品は一商品に対して数がないので売れたら即、売り切れなんて事も日常茶飯事。なので毎週商品を登録していかないとお店の商品が売り切れだらけなんてことになってしまいます。
ネットショップを運営されている方なら大抵あるのは人が足りない。人手をもっと増やしたいと言う事ではないでしょうか。
多分に漏れずボクも人手が足らなくてヒーヒー言っています。
どこでもそうだと思いますが、ネットショップの制作はとにかく人手を回してもらえないものです。発送班や受注管理の人数に対し3分の1や下手したら10人に対して1人なんてこともあります。人を増やそうと求人を出しても即戦力の人は集まらず、「ネットショップに興味があって・・・」と言うド素人さんが来るだけ。それなりの人に来てもらいたかったら、それなりの給料・待遇を用意しなくてはならないのですが、殆どのお店は人材にお金をかけたくない、もしくはかけられないです。
じゃあ一人でやるしかないじゃんと言われそうですが、忙しい・給料安い・環境もあまり良くない。そんな制約だらけの所ですが別の見方をすればとても魅力のある所だとわかります。
同年代の人より倍のスピードで成長出来る
Photo By: will ockenden
それはもうスゴいペースで成長出来るはずです。とにかくやる事が多いので撮影しながら別の企画のアイデアを考えて、アシスタントの作ったメルマガ案をチェックしたりしているので人の何倍も仕事をしている分、人の何倍も速く成長が出来ます。下手なデザインプロダクションに入るより良いです。これ本当。
アイデアの幅が広がる
カメラマンが使えない。狭っこい場所でどうにかして撮影しなきゃいけない。三脚を使っている時間すらない。コピーライターがいない。じゅくり資料探しに出る事もできない。無い無い尽くしです。
でもこれって逆に考えると自分で撮影出来るって事はレイアウトを想定しながら撮影できるのでとっても効率的であったり、こんな見せ方が出来るといった発見もできます。実際に商品を手に取ってからじゃないとわからない事も撮影の際に見えてく事もよくあります。その気がついた点をアイデアとして落とし込めるのも良いとろです。そんな事を毎週のように出来るので自然とアイデアの出し方、落とし方の幅が増えていきます。ただ机に座ってアイデアをひねり出すだけでは絶対に出てこないモノがでてきます。
売っている人の生の声が聞ける
これって結構重要な事で普通デザイナーが仕事を請け負う場合、代理店経由もしくは直のクライアントから仕事を発注されます。その際、直に合って打ち合わせが出来るタイミングは大抵オリエンテーションの時、プレゼンテーションの時、撮影の時などかなり限られた時に限ります。ボクはプロダクションでデザイナーをしていた時それがとても不満でしたし、その限られた時間で相手の意向を読み取るのが難しかったです。(ボクだけかもしれませんが)かたやネットショップの場合、それも実店舗があってネットショップも運営しているお店の場合、すぐそばにクライアント(オーナーor店長)がいるのでコミュニケーションが取りやすく意向にそったモノを作りやいです。さらに自分もその中の一員なのでクライアントとしての考え、デザイナーとしての考えを組み合わせて仕上げる事ができます。実店舗がある場合はやろうと思えばお客さんとも話す事が可能で、そこからさらに深く突っ込んだモノを作り出させます。
ウルトラマンで御馴染みの円谷英二氏もゴジラを制作する際、1年を想定して制作するつもりが東映から3ヶ月で制作しろと命じられ、その短い制作時間で作るにはどうしたら良いか考え「着ぐるみ」が誕生したと言います。当時、キングコングなど特撮をする際はストップモーションアニメという1コマ1コマ物をを少しづつずらしながら撮影をしていたのですが、着ぐるみを作る事で連続撮影が可能になり制作時間の短縮につながったと言います。
自分が制作したページの商品が直に売れると言う喜びはある意味広告を作るより大きいかもしれません。ネットショップの制作に興味がある人がいたらご連絡を。面白いですよ。
2014/04/23