センスというのは一体なんなの?
デザイナーにとって生命線と言っちゃえる「センス」。
本当に悩ましいですよね。
「君、何かセンス良さそうだね。」「何か、この配色変じゃね。」
などセンスと言われている事の殆どはこの「何か」。
この「何か」をまとめたのが今回紹介する「センスは知識からはじめる」です。
書いた方は「くまモン」のデザインをされた水野学氏。
水野氏いわくセンスとは『「センスのよさ」とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。』と。
確かに。
確かにそ〜ですね。
ただね、一般庶民な人にはその最適化が難しいんじゃないの?とツッ込みが入りそうですが、そこも水野氏は見通してこう言っています。
『センスとは知識の集積である。』
センスとは元々そなわったモノというより、いかに多くの知識をインプット出来てそれを適切にアウトプットできるか。適切にアウトプット出来さえすればセンスがある人に見られますよよ言っています。
なんて事ないセーターを着ていてもセンスがよく見える人と流行の服を着ていてもダサく見える人の違いが知識の違いだと言います。自分の体型や個性を知った上で似合うファッションを身につける。ただ流行っているからというだけで身につけていれば、ただただダサい感じに見えてしまうと。ファッション以外にも同じような事が言えるとも言っています。
普通を知る事も大事だとも。
普通がわかる事で「いいもの」と「 悪いもの」がわかると言います。
この普通って言うのが実はかなりわかりにくいモノなのではと思うのですが、水野氏はここでも知識があることで「普通」もわかると言います。
では具体的に「センス」を上げるためにはどうしたらいいのかと言うのもこの本で色々な角度からわかりやすく書かれています。
デザインに携わる人はもちろん、それ以外の仕事をしている人にも多いに参考になる事が書かれています。
2014/12/30