他モール展開していて感じる楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonの違い

現在、日本国内でのネットショッピングモール大手と言えば楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonの3社になりますよね。
ネットショップを運営している多くのオーナーさんは他モール展開をされている、もしくはこれからしようと考えているかと思います。
今回は他モール展開をするにあたり商品ページを製作するときに気をつけたほうがいいポイントを挙げてみました。
メインのモールをどれにするかによって製作の手間が変わります。
ショッピングモールは大きく分けると「出店型」と「出品型」の2つになります。
出店型の代表は楽天市場で各お店が楽天市場のモールに出店して独自に売っていくスタイルです。お店ごとに見せ方や売り方が変えられる方式です。他にはYahoo!ショッピング等があります。
これに対し出品型はモールに商品を出品する形で、既にモールに出店されている商品(JANコード等で管理された商品)であればその商品ページに登録していくようになります。各店舗のtopページと言われる場所はほとんど無いに等しく店舗で売るのではなく、商品の魅力や価格で販売していくスタイルです。こちらの代表はAmazonです。
この「出店型」と「出品型」の2つで製作する上で気をつけたほうがいい事をまとめました。
1ページに対し商品画像の登録枚数や見せ方が違います。
楽天市場等「出店型」の場合、画像に文字や装飾をする事が多くあります。更に1ページで縦に長く画像やテキストで説明していく場合が多いので必然的に画像枚数が多くなりがちです。楽天市場の場合、「PC用商品説明文」や「PC用販売説明文」にイメージタグを入れる事で縦に長いページに対応できるだけの画像を確保できます。(Yahoo!ショッピングの場合は「フリースペース」等で対応します。)
ただ、タグを使い画像を見せる場合は多くの画像を登録できますが、カート付近に表示されるサムネイル画像は表示枚数が決まっています。楽天市場では最大9枚、Yahoo!ショッピングでは6枚と変わってきます。
更にスマートフォンで表示できる枚数は楽天市場(スマートフォン用商品説明文)では最大7枚で(※画像を利用する場合、容量は40KB/1枚を推奨します。)とあるのに対し、Yahoo!ショッピングでは特に制限は無いようです。(どちらも文字数制限はあります。)
Amazonではメイン画像1枚、それ以外に8枚プラスバリエーション画像1枚です。
楽天市場など「出店型」の大抵のお店の場合、1枚目の画像はメインとして使い、最後の1、2枚を商品一覧(バリエーション)等で使い、それ以外で実際の商品説明をしていきます。
メイン画像は楽天市場全体の検索時にサムネイル画像として表示されるので各店舗ごと工夫を凝らした画像を用意しています。これに対しAmazon等の「出品型」ではメインに対しロゴや文字等は入れる事ができません。
同じ商品でも各店舗により見せ方を変えらる「出店型」と店舗はあくまで裏方的な扱いの「出品型」で大きく画像の扱い方がかわります。
楽天市場をメインにする場合、楽天市場でのメイン画像は上記の理由からAmazonでは2枚目以降にならざるを得なくメイン画像はバリエーションを単体で表示させる事になります。ここで問題になるのはメイン画像としてバリエーション写真があるかどうかです。
大抵の場合、楽天市場等「出店型」で画像を製作していくと1商品に対して関連ファイルがどんどん増えていくので撮影をしたオリジナル画像などはパソコン等の容量不足から捨てなくてはいけなくなり、Amazonのメイン画像として使うバリエーション画像のオリジナルが商品一覧の小さな画像しかないなんて事が出てきてしまします。予め他モール展開する考えであればオリジナル画像をクラウド等で保存するなりしますが大抵は、まず一店舗上手くいかせる事しか考えないと思います。
Amazonの場合、メイン画像はズームできるように、長いほうの辺が少なくとも1000ピクセル、短いほうの辺が少なくとも500ピクセルある必要があり、更に商品は画像の85%を占めている必要があり、写真の撮り方にも注意が必要です。
かなり戸惑う商品ありきページ作り。
楽天市場等「出店型」の場合、商品のカラーバリエーションなどは項目選択肢に登録する位ですむのに対し、Amazonの場合、1バリエーションで1ページを作るようなイメージなります。ここが先に楽天市場を作ってきた人にはとても戸惑うポイントです。Amazonでの表示上はカラーバリエーションは1つのページにまとまっていますが、管理画面(セラーセントラル)上は別のページとして扱われます。ですので楽天市場であれば商品説明等は1回書けば済むところをAmazonでは商品ごとたとえ同じ文言でもその都度書くようになります。
在庫管理の一元管理ASPソフト等を使われている場合はもっと厄介。
商品ページを作る際、必ず管理番号がいります。この管理番号を使いWEB上に表示をさせるのが一般的です。楽天市場をメインで作った場合、何らかの英数字の組み合わせで管理番号を作りすがAmazonの場合、セラーセントラルで直にバリエーションがあるページを新規で製作するとこの管理番号が勝手に割り当てられ在庫管理の一元管理ASPソフトとの連携ができなくなってしまします。Amazonでバリエーションがあるページを新規で製作する場合は、csvファイルを作ってセラーセントラルにアップロードするようにしなくてはなりません。
では逆にAmazonをメインとして製作していくと。
情報量を増やす作業が増える?
Amazonでは情報(テキスト)を入れ込む部分少ないので、これをそのまま楽天市場に移行しようとしても情報量が少ないページになってしまいますので、情報をプラスする作業が発生する可能性があります。
先にお伝えした画像の事ではAmazonではメイン画像に文字等を入れられないので撮った写真をリサイズする位しかしませんが、楽天市場では画像に文字や装飾を入れる事で店舗の独自性を出しますので、その辺りの作り込みも必要になってきます。
できるだけ他モール展開を考えた設計にする
それはそうだろうと言う事でしかありませんが、今ではオンラインストレージなどを使う事で大量のフィイルなども保管できますし、一元管理ASPソフトを使う事で他モール展開もしやすいので、今から出店を考えられている店舗オーナーさんは他モール展開をふまえた上でのページ設計をしていかれる事をお勧めします。
Photo by: priceminister
2015/12/09