少人数でやってるネットショップの忙しさは人を増やしても解決しない?

ネットショップをしている大抵のお店(会社)は少人数で汗をかきながら運営をしていっていますよね。店長(もしくは社長)がいて商品撮影やページ制作する人、商品受注管理をする人、商品発送をする人など少ないと3人位、多くて10数人で楽天市場やYahoo!ショッピングなどのモールに出店していますね。
商品撮影する際などスタッフがモデルになってページに載せたりセール時には皆で発送をしたりと一丸になって何かを売ると言う事が肌で感じられるのが少人数の面白さでもあります。
そうやって少しずつお店の規模も大きくなりスタッフも10数人に増えてくると店長の役割が少しずつ変化していきます。今まで自分が中心になって店舗の管理(仕入れ、受注、発送)等をしていたのを他の人に任せるようになります。お店の規模が大きくなる事で店長のやる事が変わるからです。それは人材育成であったり、資金確保、はたまた新規仕入れ先の開拓や新規事業の構想などより店舗が大きくなる為の仕掛けをしていかなくてはならないからです。現状維持で満足していると景気やライバル店の出現などにより現状維持すらできなくなりかねないので、どんどん新たな試みをしていかなくてはならないです。
とは言ってもそう言った事は中のスタッフには伝わってなかったりするのが現実です。
少人数のネットショップのお店ってどこも信じられないほど忙しいです。仮に3人でやっているネットショップがあって1日に発送する商品数が30個で、週に30件の新着商品を登録をしているとします。扱う商品の平均単価は1,000円から3,000円位。
午前中、一人は仕入れに出かけ(もしくはネットやFAXで注文)、一人は受注管理、もう一人は商品撮影やページ制作。午後になると商品の発送のための梱包をして受注メールを送ったり、問い合わせの受け答えなど目まぐるしく一日が過ぎていきます。
お店の売り上げが上がってくると当然発送の量、問い合わせが増えると言う事になります。するとさすがに3人では回していけなくなり人を増やす事になります。売り上げが上がる=発送量が増える=一人増やす。基本これの繰り返しなので中の人の忙しさは変わりません。むしろ増えていきます。
何故かというと中で働いていて売り上げも上がっていくと「今度はフォローメールを出すと良いんじゃない?」とか「定期的にイベントを開催したら良いんじゃない?」など盛り上がっていきます。ただそれをする事で今までよりやる事が増えるのでさらに忙しくなります。でもねぇやりたくなっちゃうんですよ。やった企画によって売り上げが上がるのがわかるから。
ページ作りにしてもそうで、始めのうちは商品カットがページに3枚程しか載せてなかったのに凝ったページ作りになっていきます。これは制作する人が慣れてきて色々出来るようになってくるのと、もっとこうした方が売り上げが上がるのでは?という考えで変わっていきます。凝ったページにする事で当然より時間はかかります。そんな訳で制作側も人を増やすとページは充実していきますが忙しさは変わらず現象が起こります。
これじゃいつまで経っても忙しさから抜けれない。負のスパイラルに入った感が出てますよね。と言う事で人を増やしても忙しさが無くならないと嘆いているお店が人を増やす事ではなく、忙しさから抜けられるようになる為になる事を考えてみました。
商品単価を上げて見る
今まで1,000円から3,000円位だった商品単価を1,500円から4,000円位まで上げて見る。これを書くと「お客が離れるからそんな事できる訳ねぇだろ」と言われそうですが、そもそも今いるお客さんは安いから来ている。それ以外には自分の店に魅力が無いと言っているモノ。価格競争から抜け出せるように工夫していきましょう。そう簡単にはいかないでしょうが少しずつ商品ラインナップを変化させて単価を上げる事で薄利多売状態から抜け出せるかもしれません。そうする事で今までより少ない発送量で今までと同じ位の売り上げが確保できますよね。
翌日配送を無くしてみる
今では当たり前のようになって来ている翌日配送、これってお店側からしたらとんでもなくハードな事ですよね。翌日配送する商品数が少なければそれほどでもないですが、翌日配送できるとわかると大抵の人は翌日配送で頼みたくなります。そうすると注文のほとんどが翌日配送なんて事にもなりかねません。発送だけで一日終わっちゃうなんて事にもなりかねないです。
だったらいっその事翌日配送を止めてしまったらどうでしょう。「そんな事したら他のお店にお客さんを奪われちゃうだろ誰でも急いで商品が欲しい訳ではないです。」と言う声も聞こえてきそうですが、翌日配送に変わる価値をお店側で出したらいいのではないかと。
例えば商品情報を充実させてお客さんに安心感を与える。次に使えるクーポンを商品と一緒に送る。ここのお店で買いたいと思わせる価値があればお客さんが激減したりしないはずですよ。
2014/06/18