究極の中間管理職、オビ=ワン・ケノービに見る上下関係を円滑にするコツ

スターウォーズの新作、「スター・ウォーズ/エピソード7」が来年の2015年12月18日に日本で公開する事が決まりましたね。今から楽しみで仕方ないです。この発表をしたのが5月4日と言うのも憎いですね。55月4日が何かと言うと、劇中に幾度となく言われている名台詞「May the FORCE Be With You」(日本語訳「フォースと共にあれ」)の中にMay(5)とFORCE(4th)があることで「May the 4th」にちなんで5月4日がスターウォーズの日とされています。
子供の頃「エピソード4」(一番最初のモノ)を兄と二人で映画館で見た時の衝撃は今でも忘れられないです。画面一杯にスター・デストロイヤー(宇宙船)が登場するシーンには度肝を抜かされましたね。
今回のエピソード7ではエピソード6/ジェダイの帰還の30年後という設定というコトで「ルーク」役のマーク・ハミルや「ハン・ソロ」役のハリソン・フォード、「レイヤ姫」役のキャリー・フィッシャーなど主要な俳優が参加する他にC-3POやR2-D2、チューバッカ役の俳優もそのまま参加するとのコトなので期待大です。
ボバ・フェットやランド・カルリシアン、ジャバ・ザ・ハットなど癖があり魅力的な脇役など多数いるのもこの映画の特徴ですよね。
謝る時には謝る
そんな粒ぞろいのキャラクターがいる映画の中、現シリーズ全6作品に出演していながらも、とっても気苦労の耐えなかった人物がいます。それはオビ=ワン・ケノービ。
実はこの映画の中で一番活躍しているのはオビ=ワンなのに見た目に地味なのか、ちょっと皮肉屋な所があるせいか、いつも良い所をアナキンや他のキャラクターに持ってかれてしまう人です。
オビ=ワンの直接の師匠にあたるクワイ=ガン・ジンが独自の信念で行動する人物であったコトと指導にあたるのが、ずば抜けた能力を持っていたアナキン・スカイウォーカーだったコトでオビ=ワンはずっと気苦労が耐えなかったのでしょうね。
エピソード1でクワイ=ガン・ジンはアナキンに強いフォースがあると見いだしジェダイの訓練を受けさせたいと思ったのですがアナキンはその時、奴隷の身分で自由の身ではなかったのです。アナキンを自由の身にする為にクワイ=ガン・ジンは自分達の乗っていた宇宙船を賭けの対象にした上に、他人(アナキン)のポッドレーサーまで賭けてしまうという無茶苦茶ぶり。まぁこの時クワイ=ガン自身は勝つ事を確信していたからこそ出来た事でしょうが周りは困っちゃいます。
その際、オビ=ワンは「失敗したら星から出られなくなる(宇宙船が取られる)」と言いましたが、この時点では他の星への連絡も盗聴される危険があり壊れた宇宙船があってもどうする事も出来ないのでクワイ=ガン・ジンの行動は納得のいくものである。
結果、アナキンはレースで優勝して宇宙船のパーツとアナキンの解放に成功する訳ですね。その後、ジェダイ評議会でアナキンはジェダイの訓練を受ける事を認められずクワイ=ガン・ジンが自分の弟子にすると言い、同時にオビ=ワンをジェダイ騎士に昇格させると発言しました。この2つの提案は保留になり、帰り道オビ=ワンはクワイ=ガン・ジンに「あの子(アナキン)は危険です。感じませんか」と評議会の意見に賛同していると伝え師匠の意見に非を唱えました。
上司を否定すると言う事はなかなか難しいコトですよね。ましてや誰にもわからない未来に対して非を唱えると言うコトは上司そのものを否定していると受け取られても仕方ないかもしれません。上司との関係性を悪くさせないためにするべき事は何かと言うと、謝る事。
オビ=ワンもその後、自分の発言が言い過ぎであったと素直に謝っています。上司に対し生意気な口を聞いたと自分で気がついたなら、やっぱり謝る。これはとても大事なコトですね。
いつも生意気な口を聞く、なんでも上司の反対意見を言う、こんな部下はやっぱり好かれないです。上司だって感情があります。そんな部下とは仕事をしたくはないです。上司が本当に間違っている時はちゃんと間違っていると言え、自分が言い過ぎたら謝れる、そんな部下と仕事がしたいと上司も考えています。
自分の弱さを見せられるか
いつも冷静沈着なイメージの強いオビ=ワンですが、意外とおっちょこちょい。有名なのがジェダイにとって命の次に大事な物、ライトセーバーを毎回のように落とすと言う事。エピソード2では宿敵ドゥークー伯爵にあっさりやられたり、アナキンといつも一緒にいるのにアミダラとの恋模様に気がつかなかったり、割とぬけている所もあります。部下にとって上司が完璧だと萎縮してしまうので少し弱みを見せるコトで部下と親しくなれます。ダースベイダーになったアナキンに対しアナキンの息子であるルークを鍛えてアナキンを更生させることに成功したので長い目で見ればオビ=ワンの上司としての腕はあるのではないか?と思います。
エピソード7以降の話は小説などでかなり出ていますが、どのくらいまでその話と合わせてくるか、それとも全くのオリジナルにするのか、それも楽しみな所です。
2014/05/08